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【ハウツー・コーナー】 |
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アーマーモデリング誌2010年１１月号から３刊に分けて附属の1/35・旧日本軍８９式中戦車の
キット（ファインモールド社製）が発売されています。 この戦車には、尖頭リベット・尖頭ボルトが各種使われていますが、これらのサイズに対応する リベットビットは、発売しておりませんでした。 キットに手を入れる余地が無ければ、わざわざリベットビットを使う必要は無いのですが、 手持ちの実車の写真と比べてみると、砲塔部分を中心に、修正の余地がかなりあることが判りました。 小径の尖頭リベットについては、他にも需要が無い訳ではないのですが、今回、明確なターゲット が確認できた所で、対応サイズ一式を発売することにしました。 以下、手持ちの写真(2008年、土浦駐屯地武器学校にある乙型のレストア車両)をベースに、 修正ポイントを解説して行きます。 ■写真中の修正情報の意味 青★ ・・修正するのは困難か、やっても効果がほとんど無い（リベットとボルトの取り違いなど） 黄★ ・・修正した方が良い（サイズが違う・位置が違う・部分的な漏れなど） 赤★ ・・要修正（著しくサイズが違う・大きな漏れなど） ■リベット／ボルトの種別一覧と、修正に使用出来るビットの対応（2010/12/14更新）
※１：サイズは写真判定によるため、誤差があります。
■砲塔・車体上面(2011.03.21追加) 
アメリカ国立公文書館出典の乙型の写真です。 砲塔天板にピントが合っていますので、砲塔天板のリベット・ボルトのサイズが確認出来ます。 砲塔天板の外周は0.8の大型尖頭リベットですが、そのすぐ内側にある0.6程度の突起物は、 影の長さが0.8の大型尖頭リベットと変わらないため、リベットよりも高さのある 尖頭ボルトで あることが判ります。 砲塔周辺の車体上面を固定するボルトは、普通の平頭六角ボルトであることが判ります。 ■砲塔正面 
写真の溶接カバー・砲身・砲架はレプリカです。 ■砲塔後面 
平頭の六角ボルトは代替品、機銃はレプリカです。 ■砲塔右側面前半 
砲塔装甲板の外周は大型リベット、その他は六角ボルトを中心に使われています。 キットでは漏れている展視孔とピストルポートの位置も確認出来ます。 中央部のボルト（Ｂ７）／リベット（Ｒ８）は、キットのモールドの形状（偏心）に注意。 ■砲塔右側面後半 
砲塔・車体上面の平頭の六角ボルトは代替品です。 右側下部のボルト（Ｂ７）は、キットのモールドの形状（偏心）に注意。 ■砲塔右側面後半 
■車体前面上部 
平頭の六角ボルトは代替品、車体機銃はレプリカです。 ※2010/12/14更新（ボルト／リベットのサイズを見直しました） ■車体前面下部／足回り 
尖頭ボルト1.1の乗るプレートの幅は、キットでは上面と同幅になっていて １５％ほど狭くなっています。 ※2010/12/14更新（ボルト／リベットのサイズを大幅に見直しました） ■車体前上部左側 
フェンダーを固定している平頭六角ボルトは、代替品かと思われます。 ■車体左側前方 
転輪ケースを固定している平頭六角ボルトは、全て代替品かと思われます。 ■車体左側前方 
ヒンジ・マフラーカバーを車体に固定している平頭六角ボルトは、全て代替品かと思われます。 マフラーカバー（縦横のメッシュ形状と溶接フレーム）はレプリカのようです。 ■車体後部左側(側面より) 
ヒンジ・上面パネルを固定している平頭六角ボルトは、全て代替品です。 ■車体後部左側(後方より) 
ヒンジ・上面パネルを固定している平頭六角ボルトは、全て代替品です。 ■車体後部 
■車体右側面後部（後方より） 
右側上面パネルを固定している六角ボルトは、「B7s」と記載している２個所以外、 他は全て代替品です。（砲塔右側面後半の写真の方が判り易いです。） この部分のボルトは、他の尖頭ボルトよりも緩い尖り（２０度くらい）になっています。 右側上面パネルはレプリカで、レストア前と違っています。※2010/12/14更新 ■車体右側面 
■車体右側面(前方より) 
■車体前面(右前方より) 
変更履歴 2010.11.25掲載 2010.12.14更新（車体前面他、リベットのサイズを再考証） 2011.03.21更新（砲塔・車体上面写真を追加） |